バツ1子持ち、それでも先生が大好き!

真実を知る時

ぐっすり夕顔は眠っていた。



夕顔は私がママになる事で、気持ちが落ち着いたようだ。



早く夕顔のママになりたいと思う。



でも、夕顔の実の母親が、現れたらどうしようかと不安にもなる。



夕顔の寝顔をかず君と眺めていた。



《華ちゃんは夕顔のママ。》


夕顔の可愛いい寝言。



かず君と顔を見合せ笑った。



「かず君私幸せ。夕顔にこんなに思われて。」



「華に見せたいものがあるんだ。」



かず君が持って来たのは、夕顔が保育園で書いた絵だった。



私を書いたものが何枚かあって、そこには私のママと書いてある。



「かず君これみんな私だよね。」



「そうだよ。みんな華だ。これを見てごらん。」



その絵はかず君と私と夕顔が書かれていて、その横に小さな子供が書いてあった。



「これって、もしかして赤ちゃん。」



「夕顔は可愛い妹がほしいそうだ。」



多分顔が真っ赤になっていると思う。




夕顔の可愛い願いを、いつか叶えてあげたい。







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