お前しか見えてないから。*特別番外編*

なんだ…。やっぱりナツくんも、同じようなこと思ってくれてたのかな?



私だけじゃなかったんだ…。



「う…うん!//」



勢いよく返事をして、自分も起き上がる。



するとナツくんが自分の枕を私の枕の隣に並べた。



それを見て、急にまた心臓が騒がしくなる。



「あの……布団、狭いけど…大丈夫?」



「いいよ」



「それじゃ私、もっとこっち寄るね」



端に移動して、ナツくんの場所を空ける。



だけどいざナツくんがそばに来たら、だんだんと緊張して恥ずかしくなってきた。



「隣寝ていい?」



「う、うん!」



ナツくんは私の横にゴロンと横たわる。


そしてまだ座ったままの私の手をぎゅっと掴んだ。



「すずも隣、寝ないの?」



「ね、寝るよ…っ!//」



さっきよりだいぶ距離が近くて、隣に寝そべるのに少し勇気がいる。



どうしよう…。嬉しいけど、やっぱり恥ずかしいなぁ。



するとナツくんが、そんな私を見てクスッと笑った。



「大丈夫だよ。別になんもしねぇから」



「えっ?」


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