七夕祭り

｢待ってたって…どういう事？｣

｢なかなか言えなくて…さ。
お前のことずっと好きだったから…同じ高校に行けて
すんげぇ嬉しくて。でも…
クラス離れたから…さ。
毎日俺があんなに囲まれるなんて想像してなかったし。
やっと、会えたのがこの間だったわけで。｣

｢…颯月｣

｢お前は？…お前が嫌いだったら俺は諦めるから｣

｢好きだよ。…私こそ、言えなかったんだから
颯月と、同じ高校に行きたくて頑張って
…でも、颯月はすごく人気で私なんか近寄れなかったもん｣

｢お互いに好きだったんだな…
じゃ、中学の時に告白してればよかったかな｣

｢…でも、こんな日に好きって言葉が聞けて嬉しかった。
七夕の願い事叶っちゃったな｣

｢俺も。…織姫と彦星に感謝だな。｣

私の心は…颯月のものだからね。
これは、絶対…変わらないから。

｢…遥果、こっち向いて？｣

｢ん？｣

ちゅっ

｢ずっと、一緒にいような。…遥果。｣