妄想オトメ






「じゃぁまたねー♪

弥生ちゃん」




「…環菜ちゃん,

いつでもメールしてね♪」




しばらくして,お互いのケータイに

お互いのアドレスを入れた私たちは,

先輩たちは右へ,

私たちは左へ。




「かっ,環菜ちゃん…だって!!」



「弥生ちゃん…だって!!」




顔がまっかな私たちは,

抱き合いながら連呼……


こんな廊下の真ん中で……


でも,そんなの忘れちゃうくらい,

うれしかったんだ。






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