COOKING GIRL. (完)
「ゆら!!」
突然、倉庫が明るくなって、現れた...誰か。
「い、泉...。」
「ゆらちゃん、ごめん、遅れて。」
あとから陸、千羅、志摩も入ってくる。
「長原、てめぇ...」
私の様子を見た泉が、これ以上にないくらいの低い声で言った。
しかし、長原さんは、泉とは正反対で、顔はいつにもなくにこやかだ。
私がさっき言い返したときとは大違い...。
「あら、ようやく来てくれたの、泉様!お待ちしておりましたわ。」
泉が来てくるのを予想していたかのような口調で、長原さんが
いう。