線香花火
「エレナ」
玲のいつもより低くてカッコ良い声がする。
「ちょっと…、手っ、離して?」
「えっあっあっご、ごめんなさいいい!!」
私ったら、何て恥ずかしいことを…!!
「そうじゃなくて、普通こうでしょってこと」
そう言う玲の声が聞こえたと思ったら、
「ーー…っ!!」
玲の手が私の手に重なって、
指を絡めてきた。
ーー…恋人、繋ぎ。
「玲っ…」
「エレナ、行くよ!
おばさーん、ちょっとエレナ借りますねー」
「えっえっ」
「玲くんーエレナのことよろしくー♡」
お母さんのウキウキした声が聞こえた次の瞬間
私は外にいた。
「玲…?」
相変わらず、手は繋いだまま。
「エレナ、あのさーー…」