冷たい彼と同居生活



あ、杏里にメールしなきゃ。


ごめんね。急用ができちゃったから帰るね。
成瀬くんと楽しんでね。


そうしてスマホの画面を閉じて翔と歩いた。


さっきのこと思い出すだけで震えが止まらない。


男の人恐怖症になっちゃうよ。


ぼーっとしながら歩いていると翔が私の手をぎゅっと握った。


「え?」


「寒い」


いや、今5月だよ?翔半袖着てるじゃん。


ずっと外いて寒かったのかな。



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