監督くん

牛車(1)

斎藤「チョコレートパフェ」

店員「お客さま、申し訳ございません、チョコレートを切らしておりまして、急ぎ、東京の工場から、牛車で、送らせております」

斎藤「え」

店員「最速3日ほどで、到着する見込みにございます」

斎藤「牛車ってなんなんすか」

店員「牛車、わかりませんか、牛車」

斎藤「牛の、、」

店員「お客さま、お目が高いなぁ、将来、出世しまっせ、いや、今、出世する、今、今、出世し続けてる」

斎藤「お世辞へただな、だいぶ」

店員「ありがとうございます、感謝で受け止めさせて頂いて、ダーンクシュウト」

斎藤「バスケ部?」

店員「この炎天下です、牛の上でチョコがどろどろに溶ける可能性もございます、まことご了解ください」

斎藤「牛の上にチョコのっけてんの」

店員「さようでございます」

斎藤「牛車って言ったじゃん」

店員「さようでございます」

斎藤「車を引いてんじゃないのさ」

店員「さようでございます」

斎藤「車には何のってんの」

店員「社長でございます」

斎藤「おろせ~~~~」

店員「六甲でございますか」

斎藤「いやおろせ~~~~」

店員「大根でございますか」

斎藤「もうそれでいいや、夏はサッパリするからな」

店員「ありがとうございます、牛車、出発しております」

斎藤「わたしはどうしたらいいんですか」

店員「お泊まりセットは用意しております」

斎藤「すんげぇな」



おわり
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