闇の中に咲くランの花 Ⅱ



轍?なんで顔が赤いんだ?……もしかして私の風邪が伝染ったのか?


翔希「何してんの?みんな行っちゃったよ?」


蘭「あ、お、おう!」


翔希に声をかけられ、周りを見てみると既にみんな居なかった。

………車降りるのめちゃくちゃ早いな。

そして私は急いで車を降り、轍の車は走って言ってしまった


翔希「蘭ってさ………好きな人いるの?」


蘭「好きな人かぁ………………はぃ!?ままま待て!今の質問は翔希の口からか!?」


駐車場から流星の病室に向かって歩いていると翔希がいきなりそんな質問をしてきた

あの女嫌いの翔希がっ!そんなことを聞いてくるなんて!


翔希「なんだよ…俺がこんな質問したらおかしいかよ……」ムスッ


すると翔希は拗ねてしまったのか頬をプクッと膨らませた。

なっ、お前っ、いつそんな可愛い芸当身につけたんだっ!?


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