俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
ラブレッスン開始

眩しいほどの光が窓から挿して、ゆっくりと目を開ける。
目の前には真っ白な壁紙に、大きな吐き出しの窓が見える。ずいぶん陽も高くなってるように思える。

…………今…………何時?

瞬きをしながら頭のなかを整理する。

…………ここは……何処?

なんとなく、だるさを残した体が重い。

…………あれ?重すぎない?何これ……

体に巻き付く倦怠感に違和感を感じて。
体を横に、窓の方を向いていた頭を後ろに向ける。体が重すぎて頭しか動かせないからだ。
頬に当たる柔らかい髪のような感触に、あたたかい温もり。

重たい体の正体は、何かが体に巻き付いているようで……巻き付く?何が?

「…………んっ、、、、」

吐息のような、呟くような声が聞こえて、体に巻き付いていた重さがフッと軽くなる。そしてそのまま体重が移動して頭を抱き抱えられるように首に回った重みの正体に驚愕した。

えっ、、、、う、、腕!?
わたっ私の腕じゃないよね?


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