彼女の彼氏が決まるまで

それから毎日、夜遅くまで練習した。
人に聞いてもらうなら、ちゃんとしないと・・そう思ったから。私なんかでいいのかと未だに思う。










夜道を歩いていると、目の前に塚原の姿があった。

塚原は何も聞かずに毎日迎えに来てくれ、帰り道には、たわいもない話をしながら帰る。
夏音はいつかバレてしまうのではと心配していたが、塚原はというと全く気にする様子もなかった。







ーー 前日。ーーーーー




塚原にお祭りに出るバンドのボーカルをと頼まれたことを告げた。







「俺は?行ってもいいの?」





「耳ふさいでてくれるなら。」









< 193 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop