彼女の彼氏が決まるまで

「小久保?本気?」





「渉くん、喜んでんじゃん。てか、いつまで俺は名字なわけ?夕輝でいいよ。」





「夕輝、それよりさー恥ずかしいんだけど。」




小声で言うと、





「はいはい。」




と言いながら、夏祭りで歌った歌を弾きはじめた。
正直、夏音は夏祭りの時より緊張していた。
あの時は知らない人ばかりだったから。
今回は違う。こんな内々のパーティーで歌うことになるとは・・・腹をくくって歌うことにした。







ゆっくりとした時が流れる。
皆はソファーや椅子に座ってしっとりと聞く。









< 302 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop