彼女の彼氏が決まるまで


それから、しばらくしてテレビで奏を見かけるようになった。やっぱりこっちの世界にいる人ではなかったんだと夏音は悟った。





それでも、サッカーをしている奏の姿を見ていると涙が溢れ出てしまう日もあった。










「ねぇ、夕輝。」





「ん?」




夕輝は振り向いた。





「夕輝はあたしが歌うって分かってた?」





「うーん。五分五分で行ったけど、あいつが歌ってほしいって言ったのを聞いて、おっ!ってなったよ。まぁ、CDを聴けばやってくれるんじゃないかとは思ってたけどね。」




夕輝は笑った。









< 412 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop