黒狼と3年前の真実


「俺ちょっと行ってきます」

「おう、里依を任せたぞ?」



俺は里依の閉ざされた心を開けてやりたい
写真に写ってたときみたいな笑顔を……。


誰が見ても笑顔になれる里依の笑顔。



バイクを走らせて10分。



「……開いてる」



ビルの扉が開いていた。
いつもは先代達が鍵を閉めてる。


やっぱり里依は来てるらしい。



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