刺激の強すぎたお持ちかえり 【完】
分からない気持ち
「暗くなってきたな……綺麗。」

季節は秋。
日が暮れるのが早くなってきたこの季節。
うっすらと光る都内の夜景。

ここの家主である成嶋は
職場から連絡があったらしく、
先程出ていった。

仕事が忙しいというのは、本当らしい。

……もしかしたら


かもしれないけど。


この部屋の合鍵を見ながら、

私の事、馬鹿呼ばわりした癖に、
あいつも結構な馬鹿なんじゃん。





「え!?大丈夫です。私、今日出掛けませんし。」

「じゃ、例えはわるいが、この後、君の大事な人が事故にあったとしよう。

もちろん君は病院に行きたい。でも家の鍵はない。

とりあえず、まぁ、こいつの家だしいっかと行って外に出る。そして、我が家は盗難にあう。

もちろん僕は弁護士なんでね。申し訳ないが、君宛に手紙をだすよ?いいのか(笑)」


「怖いんですけど。」


「はは。とりあえず持っておけ。出掛けないなら、出掛けないでいい。俺は多分帰りは深夜になるだろうからな。」

ちなみに
布団はベッド使っていいぞ。

敷布団とかないが、まぁ、今はレンタルがあるからな。後で電話しておく。

明日にでもくるだろ。

そう言って、
本当に会社に行ってしまったのだ。


夕飯……
どうしよ。

人間、こんな時でもお腹、空いてくるんだな……
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