あかすぎる、恋に。

・・・・やばい、本気で心配されてるよ。

少し流してほしかった。
・・・ううん、ここまできたならあえて
触れないでほしかった。



少しアピールの方向を間違えただけなの!
決して馬鹿が超馬鹿になったわけじゃないの!

だからその心配そうな目で見つめるのは
やめてもらっていいかな・・・・・?



「相談したいことはあるかなっ?何でも話して
みてね!解決策を見つけちゃうよー??」

「大丈夫です、遠慮しておきます、なので今の
記憶として残さないことにしていいですか?
リセットしていいですか?」


・・・・・私だってリセットしたいわ!!

って言って、唄鳥君は完全に楽しくしている
けど、私は少し無理があるように見えて。


ちょっとやそっとでも心の傷口に触れて
しまったら泣き出してしまいそうな感じに
見えて。


私は少し真顔で、少しトーンを落として、
子供に言い聞かせるように言った。


「本当に・・・無理しなくてもいいからね」

そう言った途端、唄鳥君はハッと私の顔を
見つめて、泣き出しそうな顔を伏せるように
うつむいた。











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