あかすぎる、恋に。
え!?

ホント私のことけなしていないかい!?

「好きなんでしょ!?なら諦めないでよ!!
最後まで自分の気持ちに正直になるんじゃ
なかったの!?」


「唄鳥君・・・・」

必死にそう言う彼を見て感銘を受ける。


「ここ教室だよ。」

・・・・好きな人だれ!?的なことに
ならない?

そのことも分かったらしい唄鳥君。


さっきの堂々としていたところがどこに
行ったのか、目が泳いでるよ?


「とにかく、行っておいで!!」

・・・・・・・・ま、いっか。

「行ってくる!!」

そう言って、勢いよく飛び出した。
少し廊下の先を行くと、私は唄鳥君に
言うのを忘れたことがあって引き返す。


再び教室に顔を出したことに唄鳥君は
驚いていたが「何?」と聞いてくる。


「あの、さ。ありがと!!!」

「!!」

いきなりお礼を言われるのが、よほど
ビックリしたのか目が真ん丸だ。


だけど、やわらかく笑ってくれた。


「ガンバレ!!」

小さくガッツポーズをしている。

彼が応援してくれるのが分かって、
再び小さく「ありがと」と言って廊下へと出る。







< 133 / 194 >

この作品をシェア

pagetop