あかすぎる、恋に。
ふつう、1クラス1つの出し物だよね?
何で私たちのクラスだけ出し物が2つ?

「だってしょうがないじゃない!
メイド喫茶派と演劇派が真っ二つに分かれて
収拾の仕様がないし・・・・。」


だからと言って2つはないだろう。
2つは。

そう言う目で見てみると莉雨は困った様な
顔をしている。

「やるしかないっしょ」

私は呆れながらもそう言うけど、内心では
少し楽しみなんだ。


だって高校の文化祭だよ!?
青春とか、汗と涙とかが詰まった(?)文化祭だよ!?


さ、明日から準備頑張りますか。

「ところで莉雨はさ、どの役割になったの?
メイド?主役?」

「えー、私はそう監督だから何もしなくて
いいの。裏方よ。あ―楽だわー」

・・・・ズルい奴だな。

世の中の男子どもは莉雨のメイド姿でも
見たいと思うだろうに。

それで接客もやれば、売れ行きなんて
めっちゃ上がる一方。

「・・・彩、私で何かよからぬことを
考えてるんじゃない?」

「えへへ・・・バレた?」

「バレた?じゃないわよ。勝手に妄想
しないでよね?・・・・んで、彩の役割は
何になったのかい?」


・・・・莉雨よ、聞かないでくれ。










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