あかすぎる、恋に。

「・・・・・う、別にいいだろ」

まぁ、はやく来ても来なくてもいいんだけど。

さすがの遼真、友達と遊んだことないとか
そんな悲しいことないよね?

「勝手な想像してんじゃねぇ。普通に
友達もいるし、遊びにも行くわ!」

・・・・・何だろう。

今日はやけにツッコんでくるな。

「ねぇ、遼真」
「・・・・・ん?」

昨日からずっと言おうか迷っていたことがある。

でもこれを言って引かれたら結構傷つくんだよねー。

「なんだよ」

「あっ、ううん。・・・なんでもない!
帰りに言うね!!」

そう言うとあっさりと引いてくれた。

それで待つこと30分。
時間ピッタリに2人の姿が見えた。

「莉雨ー!!唄鳥くーん!!」

私は2人にブンブンと手を振って場所を
伝えようとする。

2人は気付いたのか、軽く手を振ってくれた。

「2人とも、はやいね?」
と、唄鳥君がたずねる。

んー、さすがに楽しみすぎて早く来ちゃった
とか言っても「子供か!」とか言われちゃうし。

私も遼真も口ごもっていると、莉雨が
止め息をつく。

「どうせ楽しみで早く来ちゃって、暇を
持てあましてましたーとかでしょ?」

「あはは・・・全くその通りです。」




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