あかすぎる、恋に。

核心に触れた心は

【彩side】




お昼の時間がはじまると同時に、空は
鉛雲になった。



ポツリポツリと雨が降ってきて、とたんに
土砂降りとなって雨が道路に激しく
打ち付ける。




「あー、雨だねぇ。これじゃ、屋上は
使えないかー・・・」


莉雨は窓の方を見ながら残念そうに
溜息をついた。



あ、もうお昼になったんだ・・・・。



私はゆっくりと机から顔を上げると
莉雨の言っていた通り、雨が
激しく道路に打ち付けられていた。


この様子じゃあ、やっぱり雨で
屋上が使えないだろう。


莉雨は机を私の机にくっつけてお弁当を
広げる。


私もお弁当を広げる。

事実、食欲はびっくりするほどなかった。

私の好きなお母さんお手製のミート
ボールも、卵焼きも食べる気がしなかった。








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