あかすぎる、恋に。

夕日の色は赤く、あかく

【彩side】


いつもなら遼真が家まで来るか、外で
待っているのだけど、今日は何か目が冴えて
朝早くから外で待っていた。


朝早く目が冴えたっていうと、「婆くさい」
って言うにきまっているだろう。



そう思うと独りで笑ってしまう。


「・・・・・・・・・遅いな」



いつもなら遅れることは絶対にない、
完璧人間は今日は遅かった。



もしかしたら休みかな?とか思ったり
したし、これ以上待ってると遅刻に
なりそうと思い始めたころ、遼真が来た。



姿を見ると、遼真は少し下を向いて
歩いており表情までは見えなかった。



私は満面の笑みを浮かべて、
やや明るく声を掛けた。


「遼真―!遅いよ、寝坊?」


遼真は私の声でやっと気づいたのか
驚いた顔で真っ直ぐ私の顔を見てくる。



・・・・何、なんかついてるかな。


今朝の朝ごはんとして食べてたヤ●ザキ
食パンのかすがついていたかな?







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