ange~天使が恋した王子様~


「でもそれは、由紀ちゃんが帰ってくるまでの話だよ」


「そんなことないって、」


「遊園地に行った時にはあの子の電話1本でソウくんは帰った」


「………それは、」


「この前は倒れてる私たちを見てソウくんは迷わずあの子を選んだ」


「…………」


「別に、怒ってるわけじゃない。ソウくんが悪いとも思ってない」


「……………」


「ただ、私がもう耐えられないだけ」

そう、もう耐えられないんだ。
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