あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

そんなことを考えていた矢先だった。

「何ぼーっとしてるんだ、青空!
じゃあ次、お前な!この数式を解け。」

体育会系でいつもジャージを着た、むさくるしい三十代のおっさん先生・大木に当てられてしまった!

「ちぇ、大木ってまだ独身だから、その当て付けじゃん。」

小さい声で愚痴をもらした私の言葉に、周りの席の生徒達がアハハと笑った。
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