あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

夕日と心痛



「じゃあね~、美唄。
また、明日~。」

悠が、手を振ってきた。

「うん、じゃあね!」

私は、手を振り返した。

悠や穂乃果は、電車通学なので方向が違う。

彼らは東の駅の方へ、私は北へと帰っていく。

(達也先輩は、私と同じ中学校出身だから、穂乃果とは方向が違う。)

比較的家が近い私は、自転車通学だ。
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