あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-
<エピローグ>今日も、いまを、生きていく。

あの結婚式の後、

美唄は春人の捜索願を警察に届け、必死に探そうとしたが、

そもそも春人は戸籍に登録されていなかったのだった。

智樹を含む皆に春人のことを言っても、

誰も覚えていなかった。

あの時以来、誰の記憶からも、

春人は消されてしまったのだ。
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