あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

私は、この時間が好きだ。

たまに、単位と相談してここに来るんだけれど、
授業から抜け出した罪悪感と、
この世界に自分一人しかいないような解放感。
そして、屋上に一人で居ることへの得体の知れぬ背徳感。

――あぁ、素晴らしい。

その時の私に、このような青い時間は二度と戻ることがないと、考える余地はなかった。

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