俺様上司に、永遠の愛を誓え

脱いだスーツの上着をバサリと横に投げ出して、ソファーに深くもたれかかると、

締めているネクタイをほどいて、「ハァー…」と長くため息を吐いた。


「部長…何が……?」

「だから……部長は、やめろよ…」

と、咎めるような視線を向けられる。


「あっ…ごめんなさい……」

謝ると、


「……部長だから、……しなきゃならないのなら……」


息をついて、


「俺は、部長でなくても……」


新藤部長が、初めて弱音を口にした。



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