俺様上司に、永遠の愛を誓え
もう1ヶ月なんだ……そうぼんやりと思いながら、会社から駅への帰り道を歩いていた。

そこへ、後ろから急にポンと肩を叩かれて、振り向くと、


「よっ…北城さん?」


と、相変わらず軽い笑いを貼り付けた、松岡部長がいた。


「奇遇だな…また、帰りいっしょになるなんてな」

「あの…困りますんで、あんまり近づかないでください……」


横に並んで歩こうとする松岡部長から離れて、距離を取る。


「そんなに、露骨に避けなくてもいいだろう?」

「本当にもう、困ってるんで……」

言って、早足で行こうとしたら、


「ねぇ、北城さん……新藤部長と槇野さんのことって、知ってるか…?」


と、ふいに訊かれた。



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