少女マンガ的社内恋愛
溺愛ネコ君 ~幸作Side~
ああ…これは夢なのだろうか。


ずっと、欲しかった。ずっと、愛しかった。


堪らなく欲しかったものが、いや人が、今自分の手元に“オレのもの”としている。


「あの常務…この体勢やっぱりちょっと苦しいんで、一旦離して貰ってもいいですか?」


フワフワと雲の上に座っているかの様な夢見心地に浸っていたが、すぐ傍で柔らかい声がして、夢じゃないんだと確信出来た。


澄鳴は今ソファーに座るオレの膝の上に、横向きで座っている状態。


オレと面と向かって話すには上半身を捻るしかないので、確かにこのままじゃキツイだろう。


「分かった」
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