Time after time たとえ何度忘れても ・・・
弥生は、綺麗で、穏やかな顔をしていた。
ケガをしているような様子もなく、まるで眠っているようだった。
点滴とか、治療のための器具はなにも装着されていなくて、
オレはそれが絶望のサインのように見えてしまい、爪が食い込むほどに強く拳を握り、血が出そうなほどにきつく下唇を噛んだ。
「弥生・・・・・・・・・・」
何も言わず横たわる弥生に近付いた。
オレが気に入っていたくせ毛も、
可愛いと思っていた低い鼻も、
違わずにそこにある。
なのに、弥生は起きないのだ。
「・・・・・・・弥生っ」
たまらず、オレは弥生に身を屈めて・・・・・・・・・
キスを、落としていた。