消せない後悔、大好きな君。



***************
時が経つのは早く、あたしたちは中学1年生になった。
悠記のことはもう好きじゃない、と悠記を吹っ切り、柊と付き合い続けているあたし。


ただ、あたしには心のモヤモヤとした悩みがあるのだけど。


「心花、待った?」

「ううん。来てくれて、ありがとう。」

今日は柊に話したいことがあって呼んだ。
柊もテニス部に入り、忙しい日々を送っている。

「単刀直入に言うね。


…………あたしと、別れて。」



「え?」

まさか予想もしてなかっただろう。
あたしたちには、別れる要素なんてなかったから。

「理由聞いていいか?」

「……好きじゃなくなったから。」

嘘をついた。

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