まじめっ娘とイケメンくんの恋


「綾子帰ってたの?
バイトじゃなかったの?」


「シフト交換しただけ
あのさっ!せめて部屋でしてくれません?」


「あっ・・・ごめん」


「共同スペースなんだから!
そこをホテルがわりに使わないで!」


「ごめん・・・
まだ帰ってこないと思って
以後気をつける」


彩子さんはそう言うと扉を閉めた。


気を取り直して
晩御飯でも作ろうと台所へ行くと
元春さんがお水を飲んでいた。


「あ・・・」


さっきの二人の声が甦り思い出す。


「今から飯作るの?」


「うん」


「余分ないの?」


「えっ?」


「めっちゃ運動したらさ
腹へったわ」


運動・・・運動ね・・・
よくも堂々と!!!


「彩子さんに作ってもらってください!!!」


「彩子分も作ってよ」


「無理です!」


「冷たいなぁ~」


「何とでも言ってください」


そこへ彩子さんが現れた。


「彩子!あやっぺが飯作ってくれるって!」


はぁ?あたし言ってない!!!


「マジで???じゃあ
あたし手伝う!!!何したらいい?」


こんな天然ぽい彩子さんは可愛い
料理作るのは好きなあたしは
ついつい
「じゃあ そこのチンゲン菜洗って」
と指示してしまって作るはめに・・・。








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