まじめっ娘とイケメンくんの恋


「平日でも結構人が多いな」


「ですね あたしらで
満席になっちゃったね」


そう ラッキーだった
一歩遅かったらまたどこか別のところか
待たなければいけなかった。


「なにする?」
ひとつのメニューを一緒に見ながら
決めていると横の席から
あたしを呼ぶ声が聞こえてきた。


「あっ・・・」
謙太さんだ!


「何?あやっぺデート?」


「あ・・・」


「あ~なるほど!
この人か?ドラムやってて
付き合うかもとか
どーのこーのって言うのは」


謙太さんは勝手に喋りだす。


すると貴生さんが
「誰?この人
どういう関係?」と質問してきた。


「あっ!あたしのルームシェアしてる子の
彼氏の友達」


「ふーんそうなん?」


「変な勘違いしないでね
こいつとは関係ねーから」


「ですよねぇ」


ですよねぇと納得する意味・・・
そう!謙太さんは女の人と
食事に来ていたから。


「お前その子の数ヵ月前を知ってる?」


「えっ?知り合ったのは最近なんで」


「あっそう!それなら知らない方がいいね」


「知らない方がいいとは?」


「何でもないよ気にしないで」


イメチェン前のことを言いたかったのか
でもそこまでは言わなかった。


別に言っても構わないけどね
本当のことだから・・・
隠す必要もないしね。


だけど謙太さん
意地がわるい!





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