まじめっ娘とイケメンくんの恋


「ただいまぁ」


勢いよく入ったものの
静かなんだけど?


「彩子さーん!
ってか父さん!!!」


あたしの部屋に通したのか?


「父さん!
来るなら来ると連絡してよね」


「今帰ったのか!不良娘!
何時だと思ってんだ!」


・・・・・・・・・


「はい???
何で?なんで謙太さんがここに居るの!
父さんは?」


あたしの部屋のベットに居たのは
父さんじゃなく 謙太さんだった。


「さぁ?」


「さぁ?じゃなくてぇ!
彩子さんは?」


「さぁ?」


「父さんが来てるって彩子さんが
言ったんだけど?」


「お前が勝手に勘違いしたんだろ」


彩子さんが電話して謙太さんが来てると
言おうとしたけど来客よって言ったら
面白いよね?とかそんな話になったらしい。


やられた・・・
でも 正直父じゃなくてよかった。


「もー!!
あたしデート中だったんですけど?」


「だから?」


「だからって・・・
父が来てると思って慌てて帰って来たのに」


「勘違いしたのはお・ま・え!」


指をあたしに向けて指して言う。


「もー!!!
紛らわしい言い方したのはどっちですか!」


「それは・・・彩子」


「あっ!!!
そう言えば何故ここに?」


「やっとそれに気づいたか!
行くぞ!」


「どこに?」


「お前は黙って着いてくればいい」


あたしはどこへいくのかわからないまま
謙太さんの運転する車に乗ったのだった。







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