涙色

雫と笑み



まぁ、いつもの調子を取り戻せるはずもなく。


あれからかれこれ2週間。


私は倉庫にずっといる。


夜になると毎日お父さんが来るから。


怖くて怖くて、眠れない。


家で寝ると、必ずあの夢を見る。


思い出したくない、もう見たくない夢。


全部お父さんのせいなのに。


––––違うか。


私が生きてること自体が間違いなのか。


こんなの考えてても、どうすることも出来ないのに。


日が経つごとに心配そうに見てくるみんな。


それでも変わらないように接してくれる。


私はその優しさに甘えてた。



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