涙色


世間的に暴走族。


それは非難の対象だ。


けれど、私を救ってくれたのは、紛れもない暴走族で。


私は例え暴走族でも、翠嵐のみんなが大好きだ。


今までたくさんの出来事があった。


私の身に起きたものは、悲しいことや、苦しいことが過半数を占めていた。


けれど、これから楽しいことが待っているのだろう。


何度、私の世界が涙色に染まったって構わない。


その度に、みんなが、春輝が、助けてくれるから。


私は信じてる。


どんなに辛い試練が待っていようとも。


私は諦めずに立ち向かう。


裕磨が『神様が与える試練は、乗り越えられるものだけだよ。それを乗り越えれば必ず幸せになれるよ。』と言ったように。


どんな試練でも、乗り越えてみせるから。


きっと、誰だって手を伸ばすことが出来れば。


何度世界が涙色に染まっても、助けてくれる人が必ずいるんだ。


だから私は、みんなとどんな試練も乗り越える。


だって、みんなが大好きだから────。


end
< 160 / 161 >

この作品をシェア

pagetop