涙色

いじめ

毎日ずっと陰口や悪口を言われる。


もう慣れた。


そう言いたいけれど、1度覚えてしまった感情を忘れる事は難しい。


独りで平気だったあの頃とはなにもかもが変わってしまった今。


ただひとつだけ変わらないもの。


それは、味方がひとりもいないこと。


それだけ。


でも、もしかしたらみんなはまだ信じてくれているかもしれない。


心の片隅にでも、私のことを考えてくれているかもしれない。


"裏切り者"ではなく、"仲間"として。


「うわ、まだ来てるよ。」


「マジ、死ねよ」


いろいろな場所から、たくさんの人から、飛んでくる言葉。


その言葉ひとつひとつに傷つけられていく。


どうしてそんなことを言われなくちゃいけないの?


私は何もしていないのに。


どうして明希ちゃんのことをみんなが見るの?


全部悪いのは明希ちゃんなのに。


––––––––––私が悪いの?


私が幸せになったから?


私が。


私が・・・。


生きているから?


産まれてきてしまったから?


あの時に死ねなかったから?


ダメだ。


ここでもし弱みを見せてしまったら。


何をされるかわからない。

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