好きだったから・・・・


まだ来ないの?

宗近さんは?
今向かっているって
こんな時こそそばで手を握っていてくれるんじゃあないの?





考えていたら
どたばたと足音と同時に
婦長の「ろーかは走らない。坊っちゃん、おめでとう」と声が聞こえた



それからすぐに白衣を着たままの宗近さんが・・・息をきらせてドアを開けた

「紗江、ご苦労様」と手を握って軽くキスを落とした


言いたいこともあったけど
どうでもよくなった

「でどっち?」

「宗近さんによく似た男の子」


仕事ぬけだして来たからって
大学病院へ戻って行った。



また後で・・・・・
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