【短】動き出した世界
動き出した世界
9月の秋風が涼しい頃。


私が立つこの場所には
私自信の他に1人の少年がいた。
少年と私の距離はけして遠いものではなく、かといって近いものでもない。


私が息を一息つくと
あらかじめ頭の中で決めていた台詞が思った以上に早々と出た。


「好きです付き合って下さい」


「…ごめん他に好きな人がいるんだ」
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