女子高生が白狐の許嫁!?
「・・・音春!」



「・・・李斗!」

何時間ぶりかの再会に少しだけ

音春には笑みがこぼれた。


が、その笑顔はすぐに消えた。


音春の目に映ったのはいつもの見慣れた李斗ではなく、

真っ白な毛並みの白狐へと姿を変えた李斗の姿。しかも尻尾の数は9本。

彼の本当の姿を音春は、その時初めて見た。


「・・・・・・李斗の本当の姿は」

音春の言葉を遮って、綾乃坂が話す。

「・・・さあ、神龍寺。決着つけようや。

お前が勝てば、この女は返してやる。

ただし・・・


お前が負けたら、この女は俺の好きにさせてもらうで。」



「・・・・・・音春をどうするつもりだ。」


「・・・せいぜい、欲にまみれたおっさんにでも

売り払って巨額の資金頂食ってのはどうだ?くくっ。なかなかええ考えやろ。」


そういうと、真っ黒な虎へと姿を変える。



「・・・そんなことさせねぇよ。


死ね、欲にまみれた泥棒黒虎。」


「・・・相変わらず、口が悪いなぁ。

・・・女、しっかり見ときな。

お前の旦那の死に様をなぁ!

魔唆狩拳(まさかっけん)っ!」


「・・・お前に殺されてたまるかよ。


・・・・・・逆に殺してやる。

打ち砕け、華厳裂斬肢(かげんれつざんし)。」

光り輝く鉄剣の眩しさに音春は目を閉じる。




そして、音春はその光で再び深い眠りへと落ちた。
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