笑顔を持たない少女と涙を持たない少年
この言葉は、きっと奏の優しさだ。
はじめて送るメッセージに気を遣って、きっと相手の様子を伺うような言葉を挨拶がわりに使ったのだ。
それは、器用に見えて、少し不器用な、奏の言葉。
奏の使う言葉、並んだ文章、そのメッセージが。
――少し、気になる。
いや、そんなこと気にしなくたっていいはずだ。
今どうして私は、奏の言葉を大きく気にしていた?
他人のことだ、深く考える必要なんてないのに。
そしてそれより重要なのは、その後の文章なのに。