笑顔を持たない少女と涙を持たない少年
これが続けば両親に連絡もされるだろうということを思い出して、一気に恐怖感が高まる。
授業なんて欠席したことのなかった私を、欠席させたこの場所と、奏。
ここの居心地が、そんなにいいのだろうか。
「…放課後、また来るね」
私は時計と見つめ合いながらそう決心して、紅茶をいれる奏へ視線を動かす。
私の声は大きくないけど、ここは静かだからちゃんと奏に伝わるようだ。
奏は私を見たまま、何も言わなかった。
「…ごちそうさま」