笑顔を持たない少女と涙を持たない少年
辛いのは自分ではないのに泣いてしまうりぃが、本当に優しくて。
「りぃ…」
小さな声で、名前を呼んだ。
私の肩、シャツ越しに、ポタポタと雫が垂れるのを感じる。
「みぃのばかぁ~~~、そんなわけないじゃんっ」
りぃは私を抱きしめたまま、泣きながらそう言う。
その言葉に理由は述べられていないはずなのに。
りぃが言うと、本当にそんな気がするのが不思議だ。
りぃの言葉は、私を優しく撫でる。