笑顔を持たない少女と涙を持たない少年


とにかく苦しくて今すぐに消えてしまいたいけど、もう少しだけ生きてみよう。


そう思えた時点で、私たちは次へのステップを踏み出すことができている証拠だから。


マイナスな感情は、きっと人間の成長に必要なんだ。


「そして」


奏が、私を見る。


私も、真っ直ぐに奏を見つめて。


「全てを気が付かせてくれた依美と、俺はずっと一緒にいたい――人生にずっとなんて保証はできねぇけど、一緒にいられる間は何よりも大切にするし、何があっても依美を幸せにするよ」

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