笑顔を持たない少女と涙を持たない少年
「はぁ…」
部屋に入って、ドアを閉めた。
私の口からは細いため息が漏れて、その自分に嫌気が刺さないように一度そっと目を閉じた。
どうしてだろう。
毎年やってくるこの日。
私の、誕生日。
笑えないことにだって慣れたはずで、その場所から逃げ出したいとか、苦しいとか、そんな風に感じたわけなんかじゃないのに。
私は最後まで、いつも通りに、過ごせなかった。
何かがおかしい。