『an Innocent Party』

遠藤真衣

「真衣さんこれ洗っておいてもらえますか?」

「は、はい」


まだまだ下働きばかりでカットすらさせてもらえない。

専門学校を卒業し、今年からサロンに就職したばかりなのだから当然なんだけども。


カットの練習ができるのは閉店後の僅かな時間だけ…だから今日もつい張り切りこんな夜遅くまで頑張ってしまった。 


これ以上は明日の仕事に支障をきたすので片付けして早く帰らなきゃ…。
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