サプライズ★フィナーレ
こんな露な姿でいるのに、恥ずかしくて堪らないのに、離れたくない。

これ以上翔を感じたら、全てを壊してしまいそうで怖い。

でも……離れたくない。

激しい鼓動の渦に巻かれ、頭はクラクラ……
もうどうにかなりそう。

そして私の力が抜け落ちてしまう直前、翔はこの両肩を掴み、一気に私を引き離した。


「……もっかい入れ」


翔は、低い声で突き放すように言うと、すぐに後ろを向き、ドアを開けて出て行ってしまった。
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