サプライズ★フィナーレ✿修正中✿
「ねぇ、プレミアルームって?」

「さすが外見のみ女子力高い女……。個室で映画観れんだよ。酒も飲めるし寝転んでも観れるし」

 へぇ……快適。でもお酒なんか飲んだら寝ちゃわない?

「……翔、お酒飲んで人の膝枕で寝るつもり?」

 ニヤッと立ち上がり、私の左に座り右腕を広げて背もたれにのせると、すぐにグイッと肩を抱き寄せられる。

 私は、心臓が魚のように跳ねた気がした。同時に昨夜のバスルームの件を思い出して耳が熱く火照り出す。

「じゃあイチャつくか? 暗闇の上に個室だし、経験未熟のエリも安心して楽しめるんじゃね?」

「……バカ」

 肩に置かれた腕をブン!とどけてやる。そして速やかにデスクに戻りパソコンを立ち上げる。

 翔は、いつもどおり余裕のクスクス笑いをして、一つ上のアトリエに戻って行った。

 ……もしも「うん」って言ったらどう反応する?

 戸惑う顔を見てみたい気もするけれど、きっと後の祭になる予感がする。スルーが勝ち。
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