君の笑顔が見たくて
はじめまして、最悪の人
え、

清沢 黎って

あの?

全国展開してる暴力団、薇黎団の

総長の息子?

何処に住んでるとかは

知らなかったけど

こんな近くにいるとは…



「おい、女。大丈夫か?洋服破けてっけど」


へ…?

あぁぁ!本当だ!

ヤバい隠さないと

とっさに手で被い隠した


「この格好で帰れないだろ」


確かに…どうしよ


悩んでいると体にふぁっと

なにかがかかった

「それ、俺のジャケットだ。洗わなくていいから明日返しにこい」

「何処にですか?」

「…ん…第一体育館に20:00にこい」


「はい」

「お前の名前は?」

「大原 美希です」



清沢 黎は聞いて

黙りこんだ

なんか、やらかした?

「分かった、気をつけて帰れよ」

「はい…」


私は訳もわからず、返事をしていた

おまけに夜明日いかなくては

行けないという最悪の事態に陥っていた

まじで今日は最悪だ…

「女?大丈夫か?目どっかイッテんぞ」

いや、目は何処にもいってないんですけど

「歩けるか?おい、」


清沢っていうやつ予想以上に優しいやつかもしれないな

って、そんな事考えてる場合じゃ無いよぉ!


「女?駄目だ。人の話聞いちゃいねー。」


あ、返事をしなさすぎて呆れられちゃった

やばい怒らせたかな…



「お前の家まで送るわ。立て。」


こいつ、一人で話進めてるけど

「おい、立てっていってんだろ」

溜め息つきながら私を見つめてくる

これ以上怒らすと不味そうだから

ゆっくり立ってみた


「後ろに乗れ。」


いつの間に、バイクにまたがって後ろの席を

パンパンと叩いている

「いや、初めて会う人に迷惑かけまくってるのに送って貰うまで何て迷惑かけまくりで…」

私がそう呟くと

はぁ?というような顔をした

「自分より弱いやつがいたらこれくらい当たり前だろ?まあ、喧嘩売ってきてまじでムカついたら容赦なくやるけどよぉー。」

早く乗れとでもいうようにもう1回パンパンと叩いた

そぉーっと後部座席に座った

やば。超ふかふか

「一応ヘルメット被っとけ」

赤色の艶々した桜柄が彩られているヘルメットを受けっとった

綺麗…凄い見とれちゃう位に綺麗




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