ストーカー気質からの脱却を試みる
そんな感じで特になにもなく過ぎていた生活に事件が起きたのは3年生の冬だった。
なんと、学年の中でも人気のある"苦手なオラオラ系彼"から告白を受けたのだ!
わたしはうろたえた。
だって、全くの接点もない、会話したこともない、目立つことが嫌いでひっそりと生きてきた自分とは対照的な、派手な感じのイケメンが告白をしてきたのだ。
ちょっと舞い上がった。正直。
でも、直接じゃなかった。友達経由。
その友達曰く、"苦手なオラオラ系彼"は見た目に反して極度の恥ずかしがり屋とのこと。
女々しい系かよ!と今なら思うけど、当時のわたしにはそれがキュンとくるギャップに思えた。
そして何を思ったかよく知らない"苦手なオラオラ系彼"の告白を受けたのである。